琳派の祖とされる本阿弥光悦(一五五八~一六三七)と、光悦の100年後に生まれた尾形光琳(一六五八~一七一六)。マルチな才能を発揮した二人はアートディレクターの一面も持ち合わせていました。今回は、そんな二人の近似性に着目しつつ独自の美の世界をご覧いただきます。さらに光悦と刺激的な協同制作を俵谷宗達(生没年不詳)と光琳の弟・尾形乾山(一六六三~一七四三)の絵画や工芸品も厳選してご紹介いたします。時を超えて人々を魅了する琳派の美のかたちをご堪能ください。なお、今年も会期後半の二月十六日から三月十七日の間に「次郎左衛門雛」を特別展示いたします。