岩澤侑葵
ぼくの周りはみんな「日本はもう終わりだ」って言ってる。まるで終わって欲しそうに、僕もそう。でももし終わるなら、終わった後の日本で生きていくのは僕らだから、きちんと終わらせてきちんと終わった後の世界を始めなきゃいけない。だから僕らは、悪くない終わりと始まりを目指す。次の日本に意識を向ける。
小山美優
本を読んでいて思わずめくる手が止まり、はっとさせられる、そんな一節。
子供の頃には理解できなかった小説の一節も、大人になって読み返すと理解できたり、
新たな発見や感情に繋がります。その一節との出会いは、自分の人生のかけがえのない宝物だと思います。私はそんな一節を入れる宝箱のような容器をつくりました。
曽羽勇登
今回の作品は「人間と穴の関わり」をテーマとしていて、穴を持った生き物を意識した立体物を作りました。「穴」は生き物の一つの特徴でもあります。穴には空間があり、そこに人がやりとりできる受け皿があるのではないかと私は考えています。
千葉洸里
人は何かに惹きつけられると、自ずとその何かを追ってしまいます。そんな自然な行為、人の視線がゆらゆらと揺れ動くのを私は見たいのです。
山田千裕
蛹の中ってどうなっているのだろう、という疑問が浮かんだのが始まりです。
調べてみると、あの中でとんでもないことが起こっているのを知りました。
これはそんな蛹から感じた「静かな力強さ」を表現した作品です。