日本には万年の雪を頂き優美な姿でそびえたつ山々、美しく煌めく海に浮かぶ大小の島々、紅葉に彩られた美しき錦のような森や湖があります。そして四季折々に変化し、繰り広げられる自然の美しきドラマを写しとる風景画家・木村光宏。日本画の岩絵具の美しさを生かしながら、大画面に雄大な自然を描き出すその手法は、木村光宏ならではの世界です。
古川美術館では平成26年(2014年)に「日本画家 木村光宏の世界」(会期:3/15~5/11(日)として、画業初期の人物画から、日展特選作品、群像表現から風景画への転換から、近年の国立公園シリーズを展覧する回顧展を開催しました。
2回目の開催となる本展では、国立公園シリーズや、故郷である信州を描いた作品などを中心に、木村光宏が描き出した美しき日本の風景を紹介します。雄大なる山々、そこに冴え冴えと輝く月、静かなる湖や樹林、迫力ある滝など、木村によって描き出された日本の山紫水明をどうぞご覧ください。
また、木村は閑輝会・朱生会を主宰し、後進の指導も積極的に行っています。本展では日展特選を受賞した朱生会の主力作家6人を選抜し、作品を紹介します。