冬が好きになった
あたたかくする準備が整ったなら美しい冬を待つのみ
いつも見ているはずの月は雪原を照らして青い世界を作り
色が無くなったはずの冬枯れた木立には緑の繭が現れる
心なしか膨らんだ小鳥の群れは一瞬に木の枝を白くして泡雪のように消える
私は薪がはぜる音のする部屋でカヌレとコーヒー
こんな時間のための冬仕度
「現在の私と惹きあうモノを作り続けたいと思います」という寺井陽子さん。
その陶作品には『佇まい』という言葉が似合います。しなやかで居心地の良いフォルム、色調、感触など、寺井さんならではの五感が生み出す生命体のようです。
外から閉ざされる寒い季節。心地よい自分の空間で、共に過ごしたいお気に入りのものを探そう、、、と、冬仕度。
寺井陽子さんの個展会場にぜひ足を運んでみて下さい。
寺井 陽子