西美公二は1957年(昭和32)広島市に生まれました。80年武蔵野美術大学を中退し、81年渡仏。菅井汲や松谷武判のアシスタントをしながら、制作活動を展開していきます。その後、パリを拠点に、フランス国内で作品を発表し、92年 第24回 カーニュ・シュール・メール国際展 第1位受賞。2000年からフランスと日本各地で定期的に作品を発表していきます。また、その頃から、ノルウェーで見たオーロラに魅せられ、絵画空間における星座(コンステラシオン)を発見し、そして、以前座敷童子のように、西美自身の周りに頻繁に出現していた「アミちゃん」のイメージがこの星座(コンステラシオン)のなかに、絵画の貌として表象していく様を強く認識するようになっていきます。
本展ではこの「アミちゃん」を中心に、可愛さと気持ち悪さ、おふざけとはにかみ、エスプリと小粋さ、原始絵画の形象と宇宙船のような未来的形態が入り交じる、西美公二の世界を紹介します。