岐阜県高山市にある光(ひかる)ミュージアムは、平成11年4月に開設された、中部地区最大級の博物館・美術館の複合施設です。太古の化石資料から古代文明にまつわる遺物、古画、浮世絵、日本画、書、洋画、工芸、現代美術など、収蔵内容は多岐にわたります。なかでも、近代日本画・浮世絵・書を軸とする美術コレクションは、質・量ともに有数のコレクションですが、これまでまとまった形で紹介される機会はありませんでした。
本展では、「花鳥風月」の主題のもと、光ミュージアムが所蔵する近世から現代までの日本画の名作を中心に、書や陶芸を加えて代表作の数々を紹介します。そこには、四季折々の美しい風景や風物とともに生き、「花鳥風月」という言葉に託して謳いあげてきた、日本古来の美意識を見ることができるでしょう。