“In Vivo”とは、生化学や分子生物学などの分野において、
実験などを行う際に、実際の“生体内にある細胞”を用いていることを指す言葉です。
そして、“細胞”を私たちの身体を構成する最小の要素とするなら、
この社会を構成する最小の要素は“個人”となります。
現在わたしたちが生きている社会では、政治に対する不信、テロや戦争の脅威など、
社会の成員としての“個人”の存在をないがしろにするような動きが目につきます。
今年の第16回LINK展では。“In Vivo(イン・ヴィヴォ)-細胞の声をきけ-”をテーマとして、
私たちが社会の中に“細胞”として確かに存在していることを表現します。
そして同時に、前述したような社会の状況の中で上げられた一人一人のアーティストの声を、
会場に来た人たちに傾聴して欲しいと考えています。