汐留遺跡は、JR新橋駅の東側の港区東新橋一丁目5番からJR浜松町駅近くの港区海岸一丁目1番あたりまで広がる面積約27万平方メートルのとても広い遺跡です。この場所は、江戸時代には龍野藩(現在の兵庫県)脇坂家、仙台藩(宮城県)伊達家、会津藩(福島県)松平(保科)家という3つの大名屋敷があったところです。平成3年(1991)から12年まで遺跡の発掘調査が行われ、新橋停車場の駅舎跡など鉄道関係の建物跡や遺物が発見されましたが、その下からは江戸時代の大名屋敷の生活を示す数々の遺物と遺構が発見されました。
今回の特別展では、江戸時代初めには海であった汐留地区にどのようにして大名の家が造られ、そこで人々がどのように暮らしていたのかを、たくさんの遺物と記録から見ていきます。また、伊達家屋敷跡から発見された庭園の大池をコンピューター・グラフィクスで再現しました。
大名の家づくりとその暮らしをちょっとのぞいて見ましょう。