20世紀最大の巨匠パブロ・ピカソ。その豊かな才能と制作量からピカソを凌駕する作家はないと評されています。版画のみをみてもそのことは明らかで、青年期から最晩年に至る70年以上に及ぶ創作活動において制作された版画数は2000点近くに及びます。
ピカソの版画は、美術史の巨匠たちの作品(レンブラント、ゴヤなど)から大きな影響を受けています。本展は、フランス国立図書館所蔵の膨大なコレクションから、ピカソの重要な版画作品を厳選して紹介するとともに、彼が美術史の巨匠たちから影響を受けて制作した数々の作品を併せて展示し、多様に変遷したピカソの版画作品の独創的な表現の世界に光をあてる貴重な展覧会です。