郷土の作家シリーズの第22回目。これまでさまざまなジャンルで活躍する、地域ゆかりの作家の作品を紹介してきました。
本展では、韓国出身で現在千曲市在住の版画家、朴再英(パク・ジェヨン)の作品を紹介します。
主に水性木版画を中心に制作していますが、岩絵の具で刷られ箔を貼った作品は、一見すると版画というより日本画のようにも見え、不思議な雰囲気を漂わせています。
今回は、平面だけではなくガラス絵や立体作品、そしてインスタレーションも展示し、版画作品のイメージを超えていくような。多様な制作活動をご覧いただければと思います。サブタイトルにある「えにし」は「縁」と書きます。
私たちは日々何かに出会います。朴再英にとっては、木版画との出会い、韓国から日本で制作活動を行うということ。そして私たちにとっては観る側と作家、作品との出会い-。
すべてが縁であふれているように感じます。ここでの出会いもきっと、なにかの縁かもしれません。そんなことに思いを馳せながら鑑賞するのはいかがでしょうか。ぜひゆっくりとご覧ください。