東京画廊 + BTAP(東京)では、大岩オスカール個展「光の満ちる銀座」を開催いたします。弊社では、2009年に北京で個展を行って以来、9年ぶり二度目の個展となります。
大岩オスカールは1965年、ブラジル・サンパウロに日系ブラジル人二世として生まれます。1989年にサンパウロ大学建築学部を卒業後、より広い活躍の場を求めて、東京(1991~2001年)、次いでニューヨーク(2002年~)と拠点を移し、制作活動を行ってきました。大岩の絵画は、都市での生活体験を基盤に、それぞれの土地の環境と向き合いながら制作される点に特徴があります。俯瞰的な構図と大画面を用いて、自然や都市をダイナミックに描くだけではなく、風景のほころびから垣間見える社会の多面性をユーモアを交えて明らかにするその作品は、国際的に高く評価されています。
近年では、2008-09年に東京都現代美術館、福島県立美術館、高松市美術館を巡回する個展を行い、2016年の瀬戸内国際芸術祭では、直径12mのドーム内部を油性マジックの描画で埋め尽くすインスタレーションを制作しました。現在はサンパウロのJapan Houseにて個展が開催されるなど、国内外で精力的にアーティスト活動を行っています。
本展では、大岩が2015年以降制作した新作を展示致します。大岩が訪れたロサンゼルスの郊外や、日本の田園を走る基幹道路の風景を題材とした作品、あるいは実在しない地表の光景を想像力によって描いた作品など、大画面の絵画を中心に、光と影の対比や、そこから生まれる時間の推移など、大岩の作品の物語性が際立つ展覧会となる予定です。
7月21日のオープニングに合わせてアーティストが来日する予定です。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。