茨城県陶芸美術館は平成29年度に21作家による38件の作品を新たに収蔵しました。重要無形文化財保持者(通称:人間国宝)の作品としては、石黒宗麿の晩年期ののびやかな作風をしめす赤絵の茶盌の他、井上萬二、伊勢﨑淳、三浦小平二、島岡達三らの作品が、茶陶としては加賀を代表する大樋焼の九代大樋長左衛門が加わりました。また高橋奈己(第24回日本陶芸展 特別賞・茨城県陶芸美術館賞)、栗原裕子(同展入選)、戸田浩二(第9回国際陶磁器展美濃入選)、加藤真美(Kerameikon,Ceramica Multiplex2016(クロアチア)銀賞)、中村清吾(第114回有田国際陶磁展佐賀県陶芸協会賞)の作品の他、近年活躍のめざましい和田的(あきら)の代表作などもコレクションされました。さらに平成13年より陶による作品制作を開始し、一貫して造形表現に取り組む久米みどりの作品6件、後閑博明、藤田潤らのガラス作品も収蔵されました。今回は2つの会場でこれらの作品をご紹介します。