草野心平は、明治36(1903)年5月12日、福島県石城郡上小川村(現いわき市小川町)に生まれ、16歳で上京するまでを、ここで過ごしました。中国留学を経て、転居を重ねますが、人生の岐路ともいうべき時期、心平は、ふるさとに戻っています。昭和21(1946)年3月から昭和23年8月までの戦後「蘇生」の時代も、心平は生家で過ごしました。
その後、心平がふるさとに住むことはありませんでしたが、機会ある毎に生家を訪れ、ふるさとの風物は作品の中に数多く登場しています。また、いわき市内の学校の校歌を数多くつくり、昭和59年には、いわき市名誉市民に選ばれています。
草野心平生誕100年を迎える本年、心平にとってのふるさととその作品を紹介します。