小磯良平(1903-88)の没後30年を迎える今年、「西洋への憧れと挑戦」という視点から画業を振り返る展覧会を開催します。日本を代表する洋画家・小磯良平は、生涯にわたって西洋美術を熱心に研究しました。その探求の跡は、時期やテーマによって多彩な側面を見せています。本展覧会では、素描などと合わせて、写真、絵葉書、手紙、小磯旧蔵の絵画作品も展示し、小磯と西洋美術とのかかわりを紹介します。
全国の所蔵家から数々の代表作や新発見・初公開の作品が一堂に会するまたとない機会です。フェルメール、ベラスケス、アングル、ドガ・・・・・・自身が好きな西洋美術の画家たちを挙げた後「まだまだながめつくせない」(1938年)と語った小磯良平が、「西洋」に憧れ、学び、挑戦し続けた足跡をたどります。