美人画は古くから古今東西の画家たちがこぞって取り組んだ普遍的なテーマです。時代によって文化形態や生活様式が変わるとともに、美人画の表現方法も変化していきました。女性の艶やかさとともに、描かれた時代の流行の風俗を取り入れ、着物や背景に日本の伝統的な美や四季を取り入れた美人画は、今なお私たちを魅了し続けています。
本展では、巨匠と謳われた上村松園、鏑木清方、伊東深水をはじめ、松園に続き女性画家として活躍した島成園、池田蕉園らによる作品、東北では初公開となる竹久夢二の《投扇興》のほか、酒田(旧松山町)出身である佐藤公紀の作品も加えた華麗なる美人画の世界を約80点で紹介します。