1990年、大阪の鶴見緑地で開催された「国際・花と緑の博覧会」いわゆる「花博」において、当時の日本美術界を代表する東山魁夷や髙山辰雄、加山又造など現代日本画家50名が、花と緑-自然をテーマとした新作を一堂に展示した「花と緑の日本画展」が大きな話題となりました。博覧会終了後、公益財団佐藤国際文化育英財団に寄贈され、佐藤美術館(東京都新宿区千駄ヶ谷)に収蔵されています。
その内容は、日展、院展、創画会、無所属の画家まで網羅するもので、画家の眼と心を通し表現された草花や自然の姿は、日本人の美意識とともに心象を象徴したものといえます。
本展覧会では佐藤美術館協力のもと、「花と緑の日本画展」に出品された現代日本画の秀作に、岡山を代表する日本画家・森山知己の作品を加え40点を展示。優美で華麗な美の饗宴を紹介します。