洋画家 児島虎次郎(高梁市成羽町出身・1881-1929)は、欧州留学を経て色彩画家として開花、日本に印象派の画風をもたらしました。彼は、大原孫三郎の支援により世界各国で研鑽を積み、主にパリのサロンで活躍しましたが、倉敷を活動拠点とし生涯岡山の地を離れることはありませんでした。そんな児島虎次郎の遺作絵画の一部は、現在岡山の企業・団体・個人の所有となり、大切に守られ今も人々に愛され続けています。
本展覧会では、邸宅の欄間として制作された総計約15mの大作《奈良公園》や可憐な女性像など、これまで公開機会の少なかった児島虎次郎作品を展観し、その作品世界を改めて紹介します。