「太陽の東
月の西」
というタイトルのこの展覧会は、伊東誠と吉川陽一郎の2人展です。
タイトルはノルウェーの民話から引用し、決してたどり着けない場所という意味です。
彫刻を深く追求するあまり、全く彫刻らしくない作品を模索するアーティストたち。
展覧会の会期中、吉川陽一郎は終日画廊にいて、彫刻となります。形が変わったところの彫刻です。彫刻の在り方を深く追求する姿勢、将に究極の彫刻と言えるかと思います。
伊東誠は彫刻作品を出品します。吉川陽一郎にコラボレーションする、やはり究極の彫刻となると思います。終日訪れ彫刻になる吉川に対して、伊藤は2度パフォーマンスを行います。
ライブ・パフォーマンスと称するこのパフォーマンスから、観る者が何を感得できるか問われることになるのでしょう。
イギリスの作家ギルバート&ジョージのような世界観が、このライブから生まれてくるかもしれません。
経験の深い作家同士が醸し出す展覧会を、是非ご高覧ご掲載いただきますようお願い申し上げます。