本展は、昨年度の「現代絵画入門」に続いて、彫刻や立体作品についての理解を深めていただくために企画した展覧会です。
絵画が美術の中心であった近代に比して、現代の美術における彫刻や立体作品(ここでは、総称として、主に「彫刻」の語を使います)の興隆は著しいものがあり、様々な表現が試みられています。
本展は、当館が収蔵する主要な彫刻作品を展示し、また、オブジェやアサンブラージュ、インスタレーションと呼ばれるジャンルや手法の作品も含め、「彫刻」を包括的にとらえるように努めています。「かたち」、「素材+オブジェ」、「手法」、「意味」といった観点から個々の作品を鑑賞していただき、時代の大きな変化を確認していただければ幸いです。