大きな耳と茶色の毛、つぶらな瞳。でもどこか哀愁を帯びた雰囲気をまとうチェブラーシカ。1966年旧ソ連にてエデドゥアルド・ウスペンスキーが執筆した童話『ワニのゲーナとおともだち』に初めて登場し、1969年、パペット・アニメの巨匠ロマン・カチャーノフ監督によってアニメーション化されると、その愛らしい姿が大人気となりました。
南国産のオレンジの入った箱に詰められてやってきた不思議ないきもの。自分は何者なのだろうかと悩みながらも、ひたむきに生きるチェブラーシカの姿は、多くの人の心をとらえ、日本でも幅広い層に親しまれています。
本展は『ワニのゲーナとおともだち』発表50周年を記念し開催されるものです。絵本の原画から、最新作となる人形アニメ『チェブラーシカ動物園へ行く』の創作過程の資料まで、時代ごとに様々なイメージで表現されるチェブラーシカの魅力をご紹介します。