藤本由紀夫さんはC.A.P.(芸術と計画会議)の創設メンバーで、私とC.A.P.とのお付き合いは長く、藤本さんとも何度もお出会いしていますが、ほとんどお話ししたことがありませんでした。こちらの底の浅さを見破られてしまっているようで気おくれがして、それは今も続いています。でも、今回、おずおずと展覧会をお願いしたところ快諾していただきました。神戸での個展は、初めてだそうです。私は「SILENT ET LISTEN 2007」(canvas)を枕頭に置き、星空、朝まだき、それぞれに眺め、「REVOLUTION&GRAVITY」(sound object)の微けし音、「audio picnic at the museum」(資料の合本が作品となっている)を楽しんできました。体験することによって自らの受容が完成する藤本作品ですが、そこに私たちも小さな企みを隠しています。お楽しみください。