63年の読売アンデパンダン展デビュー後、川口龍夫ら9名で美術家集団「グループ【位】」を結成しネオ・ダダやミニマリズム、抽象表現主義の流を汲みながら数々の現代作家へ強い影響を与えました。ギャラリー島田では、'03、'04、'06、'08、'11、'14、'16年と様々に奥田善巳の世界を紹介してきました。今回は70年代のドローイングから墨の作品、'80年以降の単色線描による多彩な油彩をご覧いただきます。単色でありながらも表現豊かに感じられる作品からは、冷静さと力強さが同居した奥深い知性を感じさせます。