2017平山郁夫画伯はシルクロードでの取材を続けるなかで次のように述べました。
「過酷な自然環境に耐えながら、生活を切り開いてきた大陸の文化とは違い、日本人は古代から自然と調和するように生きてきました。自然の借景を活かし、建物と風景が一体となるような日本人の造形感覚は、西洋の幾何学的な見方とは明らかに異なったものです。シルクロードの乾燥した砂漠地帯を旅して帰ってくると、私は無性に日本の潤沢な緑が描きたくなります。」
両者の異なる自然と文化の対比を、画伯が変わらぬ愛情を注ぎながら描いた作品をご紹介します。