世界各地の風景や人々の姿を独特のスタイルで空撮した作品で知られる札幌在住の写真家、八戸曜生(はちのへあきお)。その制作の原点は、18歳で自作の熱気球に乗り込み、大空で目にした光景への強い感動にありました
やがて熱気球を自在に操り、まるで鳥になったかのような視点を手に入れた八戸は、上空からの俯瞰にとどまらず高度10mという超低空を飛行し、世界各地の人々の生活を撮影するようになります。戸をかければ届きそうな距離感。そこから上空と地上という関係でありながら、撮る者と撮られる者という力的な関係ではない独自の双方向的なコミュニケーションが生まれたのです。
本展ではこうした空撮写真に加え、精緻な撮影·編集技術を駆使した昆虫写真や、北海道の生き物たちを題材にした作品を出品します.北海道発の創造的な写真表現をお楽しみください。