小樽生まれの武石英孝(1958~)は北海道小樽桜陽高校在学中に、学生美術全道展で文部大臣賞を受賞したことから、美術の道に進む決意をしました。武石英孝の描く世界は、自身の思い出や記憶を辿り、探し求めた先に生み出されたものであるように感じられます。代表作のモデルは自身の娘で、背景に描かれる古い建物の木壁は、生まれ育った小樽の自宅から想起され、そこにかつての自分を投影させています。
本展は「小樽美術家の現在シリーズとして近年顕著な活動が認められる本市ゆかりの画家を紹介する企画であり、武石英孝のこれまでの足跡をご紹介する美術館による初の個人展となります。