エリオット・アーウィットは世界的な人気を誇るニューヨーク在住の写真家です。
1928年ロシア人の両親のもとパリに生まれたエリオットは、戦禍を逃れて渡ったアメリカを拠点に、写真家としての活動を始めます。25歳の若さで写真家集団マグナムの一員となり、マグナム第二世代の写真家として高く評価されてきました。
フォトジャーナリストとして、世界中に歴史的瞬間に立ち会い、J・F・ケネディ大統領、チェ・ゲバラ、マリリン・モンローなど、20世紀を代表する著名人も数多く撮っています。しかしその写真は、記録というだけdなく、非常に魅力的に、被写体の素顔が切り取られています。また、エリオットの関心は子供や恋人たち、街路や美術館など、何気ない日常の瞬間にも向けられました。優しい皮肉に包まれた独特のユーモアと哀愁が漂うエリオットの写真は、人生という劇場の一瞬一瞬を鮮やかに写し出し、私たち鑑賞者の心を惹き付けて止みません。
本展では、エリオット・アーウィットのサイン入りオリジナルプリント約60点を「一瞬の劇場」「小さな隣人」「子供の情景」「時代の証言者」という4つのテーマに構成し、展覧いたします。この機会に是非ご高覧ください。