≪Fragments≫ インスタレーション
私は大学を卒業して鋳造やステンレス加工などをする工場と原型制作するアトリエを持つ会社に就職した。
その頃一つの型から同じ物が作れる鋳造と砂型に興味を持ち、同じ形体のユニットを繋げて作品を制作するようになった。
これらは、3次元空間において傾きや面の構成によって異なったユニットを繋げた様にも見え、又大きなサイズを繋げると視覚的に透視図の様にも見えることに気がついた。
いつの間にか繋げ方もより複雑に組み立てる事が出来る溶接に代わり、色を加える事で傾きの微妙な違いにより、繊細で複雑な色のバリエーションが生まれ、光と影が加わる事でより流動的で有機的な表情を作り出す事が可能になった。
社会的にも個人的にも遭遇する出来事の中から“今を生きる“”今を感じる“
事をテーマに制作。