モーリス・ド・ヴラマンクは1876年フランスに生まれました。ピカソやマチスなどと同時代を生き、強烈な色彩を特徴とするフォーヴィスムの画家として名を馳せましたが、その後セザンヌ芸術に影響を受け、落ち着いた色彩で独自の絵画表現を確立しました。また画業以外に文筆家としても非凡な才能を発揮したことでも知られます。
日本へはすでに大正時代にフォーヴィスムが紹介され、ヴラマンクは代表的な作家として美術史の教科書にも必ず登場しますが、これまで実際にヴラマンクの作品に触れる機会はほとんどありませんでした。
本展ではフランスとスイスに所蔵される絵画76点とヴラマンクの言葉によりその画業をたどります。