テーブルの上という限られた空間とモチーフで構成する卓上静物。それゆえに画家の構成力や造形性が最も発揮できるといえます。一輪の花が飾られた壷、色とりどりの果物、たくさんの瓶やコップなど、日常見慣れた物たちは絵画空間の中で新たな生命を吹き込まれます。静物=静かなる「モノ」たちの織りなす表情豊かな世界をお楽しみ下さい。
また、併催として、メナード美術館所蔵の女性像の名作をテーマに分けて展観する第2回目「少女」。幼い少女の愛らしさ、年頃の少女の楚々とした美しさが表された洋画・日本画17点で構成します。
【主な作品】
[卓上静物]
ピカソ《静物=ローソク・パレットと牡牛の頭》 ブラック《青いテーブルクロス》 モランディ《静物》 安井曽太郎《卓上静物》《水蜜桃》 佐伯祐三《静物=パリ・ソアル》 小林古径《柿》 小倉遊亀《白椿》
[少女]
ルノワール《横顔の少女》 平山郁夫《シリア砂漠》 岡田三郎助《浴衣の少女》 国吉康雄《ピンクスリップの少女》 岸田劉生《林檎を持てる麗子》※半期展示4/23~5/23展示 《麗子坐像》※半期展示5/24~6/22展示
☆★☆初公開☆★☆
大沼映夫《卓上静物》 島田章三《二人構図》 奥谷博《河豚と蝉魚》 パスキン《ばら色のリボンの少女》 髙山辰雄《銀河を見る少女》
■講座「この一点を語る」
5月3日(土)午後6時~(15分間)
作品:モランディ《静物》
講師:阿野義久氏(洋画家・愛知県立芸術大学助教授)
■NZ公開講座 6月7日(土)
・講演 午後2時~3時 要申込/参加無料
演題:「物と、その回りとの対話」
講師:加藤鉦次氏(名古屋造形芸術大学・短期大学部教授)
・コンサート 3時15分~3時45分 申込不要/要入館券
フルート&ハープ
フルート:冨久田治彦氏(名古屋フィルハーモニー交響楽団)
ハープ:水谷元美氏