南アルプス市立美術館では、12月6日(水)~1月31日(水)まで、あれも!?それも!?これも春仙!?「名取春仙の仕事」展を開催いたします。
名取春仙は、山梨県中巨摩郡明穂村(現 南アルプス市小笠原)に生まれ、11歳の頃より日本画を学び始め、日本美術院展、帝国美術院展などに出品し、日本画家として活躍する一方、夏目漱石・島崎藤村・泉鏡花などの新聞小説の挿絵や、石川啄木・谷崎潤一郎らの文芸本の装幀口絵を手がけ名を広めました。また、大正時代には、版元・渡邊庄三郎のもと、多くの役者絵版画を手がけ好評を博しました。
名取春仙というと、"最後の役者浮世絵師"と言われるように、歌舞伎役者絵を描いたイメージが強いのですが、版画を手がけたのは春仙の仕事のうちの一部で、実はそれ以外にもたくさんの作品を描き、色々な仕事をしています。
今展では、当館のコレクションの中より厳選した役者絵版画以外の春仙の作品を紹介し、これまでのイメージと違う、様々な顔を持つ春仙の仕事を紹介します。