近代以降、フランスでは多くの芸術活動が起こり、様々なイズム(主義)が生み出されてきました。フォーヴィスム(野獣派)やキュビスム(立体派)もその1つです。これらに代表される20世紀美術の舞台となったのが、フランスで毎年秋に開かれた展覧会「サロン・ドートンヌ」でした。1903年から始まり今日まで続くこの展覧会には、センザンヌやルノワール、マティスやルオー、藤田嗣治といった近代美術を代表する画家たちの作品が出品され、多くの芸術家たちに影響を与えてきました。
今回のコレクション展では「サロン・ドートンヌ」の創立メンバーを中心に同展への出品経験を持つ画家の作品をご紹介し、20世紀の西洋美術の変遷を辿ります。