この度、多摩美術大学美術館では「米谷清和 Day by Day」展を開催いたします。
米谷清和(1947~)は福井県福井市に生まれ、高校卒業後に上京し、あこがれの画家、横山操(1920~1973)を慕って多摩美術大学に入学し、1973年に同大学院を修了します。卒業後は後進の指導者として教育の現場に携わりながら、従来の日本画の枠を超えた日常の風景や人物や都市空間で「今」を描く、気鋭の日本画家としても活躍し、数多くの受賞や展覧会を開催して来ました。この展覧会では、学生時代の作品から近作、最新作までの大作から小品までを精選して展示します。それに加えて多くの素描や版画作品、さまざまな資料等も展示します。
本展は45年間勤続し続けた多摩美術大学教授としての退職記念展でもありますが、その教育者としての軌跡を伝える多くの卒業生たちの小品によるオマージュ展示も同時に行います。独自の視点を追い続ける米谷清和による日本画の世界をご堪能ください。