國府理の《水中エンジン》は、剥き出しにした自動車のエンジンを水槽に沈め、水中で稼働させる作品です。國府は、浸水や漏電、部品の劣化などのトラブルに見舞われるたびにメンテナンスを施して稼働を試み続けました。國府の死後、エンジンは廃棄され、水槽のみが遺されていた本作は、國府理「水中エンジン」再制作プロジェクト実行委員会により、國府と関わりの深いアーティストやエンジン専門のエンジニアらの協力を得て、エンジン部分の再制作が行われました(2016年12月~2012年4月に再制作1台目を、6月~7月に再制作2台目を、京都造形芸術大学ULTRA FACTORYにて制作)。
本シンポジウムの関連展示では、《水中エンジン》関連資料や再制作のドキュメントをアトリエ1にて展示します。再制作された《水中エンジン》の展示・稼働については検討中です。