本学で創設以来収集されたさまざまな作品・資料の中から、色彩や形、線、面をモチーフにした抽象的表現の作品を集めてご紹介します。抽象的な表現の作品は難しく考えられがちですが、一方で見る人の感性に働きかけ、自由に感じることのできる面もあります。それはさまざまな色で鮮やかに彩られていたり、単純な形で画面が構成されていたり、同じ形態を反復させるリズミカルなものなど、視覚芸術の可能性を追求しています。創作の最前線にいる美術作家たちは、教壇に立ち後進を育てる教員の顔をもつ場合もあります。本学の草創期から現代まで、指導にあたった教員たちの作品にも抽象的表現のみられる作品が数多くあります。今展ではこのような教員作品を中心にご紹介し、豊かな作風をお楽しみいただきたいと思います。