類まれな傑作を残し、多彩な20世紀の絵画の道を開拓したピカソ(スペイン出身/1881~1973年)とマチス(フランス出身/1869~1954年)。造形に対する深い洞察力と豊かな感受性をあわせ持った2人の芸術は、世界の人々を魅了しつづけ、今日の美術を語る上で、欠かせないものになっています。
この展覧会では、2人の交流が密接だった1930~40年代を軸に、ピカソの著名な版画集《ボラールのための連作集》や、マチスの優れた版画による挿絵、切り紙絵などを中心にしながら、油彩画や素画も数点加え、2人の偉大な作家の造形世界を比較して紹介します。