ムサビで40年以上続く“伝統”、「助手展」。
このたび、武蔵野美術大学 美術館・図書館では「ムサビ助手展2017 ―武蔵野美術大学助手研究発表―」を開催いたします。
“助手”は、研究室の一員として、授業運営をはじめ多様な役割を担っています。本学の教育・研究の現場で、教員や学生と密接にかかわりあいながら両者をつなぐ、いわば研究室の要です。同時に一人の作家、研究者としての顔を持ち、日々制作や研究に取り組んでいます。本展では16の研究室の助手53名が参加し、美術、デザインの幅広い領域にわたる研究成果を発表します。
1975年から40年以上続く「助手展」は、助手自身が企画運営に携わることで、展覧会を独創的かつ実験的な場に作り上げてきました。今年はその名称に「ムサビ」の表記を加えています。在学生・卒業生、また美術・デザイン系大学を目指す受験生にも馴染みのある「ムサビ」の文字で、本展をよりアピールしようという参加者の思いが込められています。武蔵野美術大学の助手が発信する“ムサビの今”を観て、感じていただく場となることを願っております。
展覧会図録には、展示会場で撮影された最新の写真を収録します(発行は会期中を予定)。若手表現者たちの感性溢れる多彩な造形の数々を、その展示空間もあわせてどうぞお楽しみください。