- タイトル等
油彩-風景、静物
名人・金山平三
金子コレクションより
- 会場
- 河口湖美術館
- 会期
- 2017-10-28~2017-12-24
- 休催日
- 10/31(火) 12/5(火) 12/12(火) 12/19(火)
- 開催時間
- 9:30~17:00
〔10月から11月 9:30-17:00(入館は16:30まで)〕
〔12月 9:30-16:30(入館は16:00まで)〕
- 観覧料
- 一般・大学生800(720) 高校生・中学生500(450) 小学生以下無料
カッコ内は8名以上の団体料金
毎月14日は入館無料の日 11.14(火) 12.14(木)
《2館共通コラボチケット》あります
河口湖美術館(通常800円)+河口湖ミューズ館(通常600円)=通常1400円→1100円
- 主催者
- 河口湖美術館
- 協賛・協力等
- 企画・協力■公益財団法人日動美術財団
- 概要
類別するとすれば、たしかに再現的芸術とか写実的絵画の系譜に数えられるべき作家のひとりといってよいでしょう。けれど金山平三の写実は、作品の近くに寄ってみると、静物にしても風景にしても細部が案外なほど省略されていて、小気味よく、荒々しくすら見える絵筆のストローク、タッチがそのまま絵柄になっている。それはフォトリアリズム絵画のような克明で没個性的な細密描写とはあきらかに違う、そうでありながらそこには独特な臨場感がある。鑑賞者は絵画作品と対面するというよりも、画家自身の眼になって視覚を追体験するような臨床感覚にとらわれる。
金山が画家として生きた時代-戦争をはさむ20世紀初頭から1960年代にかけて-は、美術表現においてもさまざまな主義主張がそれぞれに盛んにのろしをあげ、再現的描写よりも思想性や情意の発露が重視されるようになっていったため、金山のような、現場での写生に基づいたオーソドックスな具象絵画に皆が刺激を感じなくなっていったと推察できます。そのような時代背景のなか、画壇における政治的混乱も手伝って、思うところあってのことでしょう、五十歳を過ぎたころに世俗的な名声を捨てて隠棲し、しだいに知る人ぞ知る画家となっていった金山ですが、しかし没して半世紀になる今でもその作品はこうして輝きを失いません。眼ぢから、筆ぢから、とでも申しましょうか。カメラで撮影した画像と、眼で見ることは同じではないのだ、やっぱり画家ってすごいな…。金山平三はあらためてそう思わせる作家です。
本展は金子コレクションのご協力をいただき、約80点の作品によって構成いたします。
- ホームページ
- http://www.fkchannel.jp/kgmuse/news/info.php?no=71