ICCは活動開始以来,「電子メディアが,社会・人々にどのような影響を与えるのか」というテーマを多様な側面から追求してきました.20世紀末には,インターネットが世界を変える時代にまでなり,電子メディアは急速にわれわれを取り巻く環境を変容させてきました.「コミュニケーションの現在・2003」は,シンポジウム/ワークショップ/展示を通じて,21世紀のメディアとコミュニケーションの姿をとらえ直し,新たなインターフェイスをリデザインしていくためのフィールドとして企画したものです。ここでは,過去,現在,未来という三つの時間軸を,活動ジャンルに合わせて次のように位置づけています。
展示=過去5年間に「表現」手法として登場した特徴的なものをICCコレクションより紹介。
ワークショップ=現在「表現」として実践されているものについて体験を通じて理解を深める。
シンポジウム=これからの新しい「表現」の可能性をシンポジウム・トーク形式で議論する。
来場者は展示を見るだけではなく,ワークショップやシンポジウムなどへ複合的に参加することで,境界を克服する新しいコミュニケーションのあり方を展望できることでしょう。