本展は、横手市で活動を続けた写真家・千葉禎介(1917-1965)の生誕100年を記念する回顧展です。
ほぼ独学で写真の技術を習得した千葉は、横手市で呉服商、のちに写真店を営みながら、秋田を離れることなく秋田風俗や農村を題材に写真を撮り続けました。身近な人々を温かなまなざしで見つめながら撮影されたその作品は、当時の写真専門雑誌が行っていた月例コンテスト等への投稿を機に、中央写壇でも評価されるようになっていきました。本展では千葉が手掛けた仕事の全体像と、その作品の魅力をご紹介します。
併せて、秋田の写真界に影響を与えた木村伊兵衛、秋田派と呼ばれた秋田在住のアマチュア達の中から岩田幸助・大野源二郎ら、関連写真家の作品も展示し、千葉の人物像にも迫ります。