本展では、市民のみなさんから寄贈された道具を展示します。昔の道具から人々の知恵や生活の苦労などを知ります。
伊深町にある旧伊深村役場庁舎は、平成28年(2016)11月29日に、登録有形文化財(建造物)に指定されました。今回は、その旧庁舎に長く保管されていた、伊深の暮らしの道具や農作業の道具を紹介します。
これらは、伊深の民俗を研究していた佐野一彦が、集めたものです。佐野は、戦中に伊深村へ家族とともに疎開、やがて定住します。また佐野は、原風景の残る昭和30年代を中心とした伊深の風景や暮らしを撮影し、記録しました。
今回は、伊深に残っていた民俗資料と佐野の撮影した写真をパネルで紹介します。さまざまな分野に及ぶこれらの民俗資料は、遠い記憶の中にある人々の暮らしを伝えるかけがえのない品々です。