色や線の層を複雑に閉じ込めた、美しいガラスの塊。
時間や光で変わる多様な色合いの妙。
「どうやって作るのかしら?」と、思わず聞いてみたくなる作品です。
松尾一朝さんは、伝統的なガラスの技法をいくつか組み合わせ、最終的にガラスの塊を丹念に削って作品を仕上げていきます。“ガラスの小さな塊のオブジェ”としても見応えのある作品です。
「今回の個展では、酒杯など器類もいろいろ作ってみました。また、色の作品のイメージが強かったので、あえてモノトーンにも挑戦。新たな印象のハニカムシリーズが加わりました」と。
手間のかかる行程ながら、新しい事に挑戦を続ける、松尾一朝さんの個展です。