絵本作家・林明子さんが1976年に初めて手がけた物語絵本「はじめてのおつかい」が誕生して40年が経ちました。子どもの目線で描かれているため、主人公のみいちゃんと一緒になってハラハラしたりドキドキしたりした読者の方も多いのではないでしょうか。子どもたちが見せるほんのわずかな心の揺らぎやあどけないしぐさまでも的確に捉え、映画のような画面展開で読者を物語に引き込んでいく林さんの作品は、世代を超えて多くの人に愛されています。
本展では、林さんの代表作「はじめてのおつかい」「こんとあき」から最新作「ひよこさん」までの絵本原画のほか、林さんがイラストレーターとして活動していた時の貴重な作品や角野栄子さん作「魔女の宅急便」に添えた挿絵など、約200点の原画や資料を展示します。カラーインクや色鉛筆で繊細に描かれた美しい原画とともに、林さんが描く温かで懐かしい絵本の世界をどうぞお楽しみください。