このたび、町立湯河原美術館に平松礼二画伯のアトリエが完成し、公開事業が開始されることを記念して、特別展「琳派モダンⅡ-屏風絵展」を開催します。
フランス・印象派の研究から日本の文化の源流を探る試みを経て、日本美術の意匠の美にたどり着いた平松画伯は、近年琳派の芸術に傾倒しています。
琳派は桃山時代の俵屋宗達(たわらやそうたつ)から始まり、尾形光琳(おがたこうりん)、酒井抱一(さかいほういつ)らが、従来の師弟制度によらず私淑により継承された独特の流派です。やまと絵を基盤に日本人の自然観や美意識を斬新な装飾性で表現した作品は、広く絵画や書、工芸にまでわたっています。
本展では、琳派モダンの第2弾として、日本の伝統様式を代表する屏風による作品を一堂に展示します。新たに平松画伯から寄贈を受けた作品を含む大作による迫力ある展示をどうぞお楽しみください。