岡山県と鳥取県とは、平成27年度より両県立博物館が中心となり、文化交流事業を続けてきました。
3年目となる本年は、両県の「つながる縁(えにし)」を歴史資料・宗教美術・民俗資料を通じてご紹介します。
岡山県出身の栄西は、鳥取県大山寺でも修行を積み、金山寺(岡山市北区)を中興しました。また、戦国時代に戦火にさらされ再び衰退した金山寺は、大山寺より来山した豪円により再々興されました。
豪円が活躍した頃、鳥取県では天正9(1581)年には因幡鳥取城が、また岡山県でも天正10年に備中高松城が、それぞれ羽柴秀吉により攻められました。
牛馬安全・五穀豊穣を願う人々が大山寺に向かって歩いた大山道周辺には、玩具や芸能など両県につながる民俗資料も確認できます。