- タイトル等
福岡道雄 つくらない彫刻家
- 会場
- 国立国際美術館
地下3階展示室
- 会期
- 2017-10-28~2017-12-24
- 休催日
- 月曜日
- 開催時間
- 午前10時~午後5時
※金曜・土曜は午後8時まで(入場は閉館の30分前まで)
- 観覧料
- 一般900円(600円)
大学生500円(250円)
●( )内は20名以上の団体料金●高校生以下、18歳未満無料
●心身に障がいのある方とその付添者1名無料(証明できるものをご提示願います)
●本料金で、同時開催の「態度が形になるとき‐安齊重男による日本の70年代美術-」もこ覧いただけます。
※夜間割引料金:一般700円、大学生400円
(対象時間:金曜・土曜の午後5時-午後8時)
- 主催者
- 国立国際美術館
- 協賛・協力等
- 協賛:ダイキン工業現代美術振興財団
- 概要
つくらない彫刻家?つくらなくなった「元・彫刻家」ではありません。あくまでも現役でありながら「つくらない」ことを選ぶ、それは、芸術の制作をめぐる根本的な問いかけだといえるでしょう。では、「つくらない」とはどういう営みなのか。ひるがえって、「つくる」とは……この展覧金で光を当てるのは、福岡道雄という彫刻家の、60余年にわたる制作の軌跡です。
1936年生まれ、大阪で活動するこの人物は、時代の流れを横目に見つつ、いつも制作のあるべき在り方を問いつづけてきました。彫刻家をこころざした1950年代の後半から、いわゆる「反芸術」的な傾向を強くおびる1960年代を経てその後、制作と生活との結節点をさぐる試みは、さまざまな形で変奏されます。たとえば最初の連作、地中で生まれた砂まみれの彫刻〈SAND〉が、やがて地べたを這う〈奇蹟の庭〉へと移行し、次いでよろめき立つ〈何もすることがない〉から、中空をただよう〈ピンクバルーン〉へと結実する過程。また〈日記〉や〈波〉や〈文字〉など、「新しさ」の追求が「つくりつづけること」それ自体の追求に取って代わられる、1970年代以後の諸実践。さらには、2005年、〈腐ったきんたま〉を発表し、「つくらない彫刻家」となることを宣言した後に、「はからずも」生まれてきてしまった〈つぶ〉。福岡道雄の彫刻家としてのあゆみは、いくつものシリーズを着想しては放棄していく、試行錯課の連続です。そこから浮かびあがってくるのは、くりかえされる逡巡、「つくる」と「つくれない」とのあいだを揺れうごく真摯な葛藤にほかなりません。福岡芸術の全貌を明らかにする初めての機会、およそ百点の作品からなるこの展覧会を、どうぞお見逃しなく。
- イベント情報
- ●アーティストトーク①
「制作の継続、あるいは継続の制作」
日時:11月4日(土)午後2時-
聞き手:松井智憲(美術家)
会場:国立国際美術館 地下1階講堂
●アーティストトーク②
「福岡道雄の“反”彫刻」
日時:12月2日(土)午後2時-
聞き手:島敦彦(金沢21世紀美術館 館長)
会場:国立国際美術館 地下1階講堂
①②とも参加無料(先着130名、当日午前10時から整理券を配布します)
●ギャラリートーク
11月25日(土)午後2時-
12月16日(土)午後2時-
講師:福元崇志(国立国際美術館 研究員)
会場:国立国際美術館 地下3階展示室
参加無料(先着90名、要観覧券)
*当日は午後1時30分から聴講用ワイヤレス受信機を貸し出します。
●みどころ解説
11月11日(土)午後6時-
12月8日(金)午後6時-
講師:福元崇志(国立国際美術館 研究員)
会場:国立国際美術館 地下1階講堂
参加無料(定員130名、当日午前10時から整理券を配布します)
- ホームページ
- http://www.nmao.go.jp/exhibition/2017/fukuoka.html