石川県能登島ガラス美術館では、平成25年度から平成28年度の4年間で、寄贈・購入作品あわせて83点のガラス造形作品を新たに収蔵しました。日本におけるガラス芸術の先駆者である岩田藤七、日本の美意識を反映させた「飾筥(かざりばこ)」シリーズで世界的にも高い評価を得た藤田喬平の作品をはじめ、現在も第一線で活動する現代ガラス工芸作家、また、今後の活躍が期待される若手作家による作品が加わりました。
ガラスは、高温で水あめのように柔らかな状態となり、自在にかたちを変える一方で、冷えて固まると光を透過・反射させる物質へと変化します。このようなガラス特有の性質と向き合いながら、作家たちは私たちの認識を超えるガラスの姿を生み出しています。
本展では、新たに収蔵した現代ガラス作品を中心に、“ガラスのカタチ=ガラスの多様な表現”について紹介します。