東京国立近代美術館工芸館から、陶磁・ガラス・漆芸・木工・竹工・染織・金工の名品が新潟にやってきます。明治から現代までに生み出された作品が伝えるのは、各時代に工芸の世界に吹き込まれてきた新しい風。人間国宝や巨匠たちは、制作プロセスにおいて、自然の素材や現象を制約として受け入れるに甘んじず、それらをたくみなわざによってしなやかに取り込みながら、清新な造形を生み出しています。言わば、「人為」と「天然」というふたつの要素が絶妙なバランスで結晶化した、85点の個性豊かな作品をおたのしみください。
*東京国立近代美術館工芸館は、近現代の工芸とデザインを専門とする国立美術館。コレクションは約3700点を数え、今年で開館40周年を迎えます。