タイトル等
国産アニメーション誕生100周年記念展示
にっぽんアニメーションことはじめ
~「動く漫画」のパイオニアたち~
会場
川崎市市民ミュージアム
アートギャラリー2・3
会期
2017-09-02~2017-12-03
休催日
毎週月曜休館(ただし9月18日、10月9日は開館)、9月19日(火)、10月10日(火)、11月24日(金)は休館
開催時間
9:30~17:00
(入館は16:30まで)
観覧料
無料
主催者
川崎市市民ミュージアム
協賛・協力等
企画協力:Animation As Communication
原版協力:松本夏樹
協 力:京都国際マンガミュージアム/ 京都精華大学国際マンガ研究センター、おもちゃ映画ミュージアム、東京国立近代美術館フィルムセンター、大阪府立中央図書館国際児童文学館、和歌山県立近代美術館、音楽学校メーザー・ハウス
概要
100年前何が起こったのか?国産アニメーション誕生の謎に迫る!
日本で最初のアニメーションは、今から100年前、1917(大正6)年1月に浅草の劇場で公開された「凸坊新畫帖、芋助猪狩の巻」(でこぼうしんがちょう、いもすけいのししがりのまき)と考えられています。映画会社に依頼され制作にあたったのは、当時駆け出しの漫画家だった下川凹天(しもかわへこてん)。それから半年の内に北山清太郎(きたやませいたろう)、幸内純一(こううちじゅんいち)と前川千帆(まえかわせんぱん)が、相次いで作品を公開し、日本のアニメーション文化はここに芽吹きました。
しかし、これらの最初期の作品は、近年フィルムが発見された「なまくら刀」(1917年公開)をのぞくと、現在ほとんど見つかっておらず、情報も断片的にしか分かっていません。果たして、100年前に何が起こったのでしょうか?
本展では、100年前にアニメーション制作に挑んだ4人の先駆者たちの活動に光を当てると共に、現代に繋がる戦前の漫画文化とアニメーション文化の交わりが分かる関連資料を展示します。あわせて現在発見されている最古の国産アニメーション「なまくら刀」、未だ発見されていない下川凹天作品を現代のアニメーション作家たちの感性で蘇らせた「下川凹天トリビュートアニメーション」の上映展示などを行い、国産アニメーション誕生100周年を顕彰します。
あわせて、当館が所蔵する下川凹天の遺品資料を元に、“日本初のアニメーション制作者”とはまた違う、“漫画家”下川凹天の生涯を紹介します。
イベント情報
国産アニメーション100周年記念イベント
初期アニメーション作品上映&記念講演
現在発見されている最古の国産アニメーション「なまくら刀」(1917年)の弁士・伴奏付きフィルム上映を含む、初期アニメーションの上映会とあわせて、生前の幸内純一や下川凹天を何度も取材した、山口且訓(かつのり)氏の記念講演を開催します。山口氏はアニメーション史の金字塔として知られる「日本アニメーション映画史」(有文社/1978年刊※渡辺泰氏と共著)の著者です。
日時:10月22日(日)上映11:30~、14:00~/講演15:00~
会場:1F映像ホール(定員270名)
入場料:上映(1プログラムにつき※入れ替え制)一般600円、65歳以上・大学生・高校生500円、小中学生400円 ※未就学児、障害者手帳等をお持ちの方及びその介護者無料
※講演は無料です。(講演会のみの参加も可能です)

11:30~(開場11:15) 上映プログラム①
「くもとちゅうりっぷ」(1943年/16分/監督:政岡憲三)
「桃太郎 海の神兵」(1945年/74分/監督:瀬尾光世)

14:00~14:50(開場13:45) 上映プログラム②「蘇ったフィルムたち-蘇ったアニメーション」
<弁士+伴奏つき上映> 弁士:片岡一郎/ピアノ伴奏:上屋安由美
「なまくら刀(塙凹内名刀之巻)」(1917年/4分/作画:幸内純一)
「浦島太郎(仮)」(1918年頃/2分/作者不詳) ※従来は1918年の北山清太郎作品とされていましたが、本展示に関わる調査で異なることが判明しました。
「漫画 瘤取り」(1929年/14分/監督:青地忠三・作画:村田安司)
<音声版上映>
「黒ニャゴ」(1929年/3分/作画:大藤信郎)
「茶目子の一日」(1931年/7分/監督:西倉喜代治)
「幽霊船(YUUREISEN)」(1956年/11分/監督:大藤信郎)

15:00~16:20(開場14:50) 記念講演「アニメーション史を訪ねた男、100年を語る」
ゲスト:山口且訓(アニメーション研究者/「日本アニメーション映画史」著者※共著)
聞き手:原口正宏(アニメーション研究者)

「蘇ったフィルムたち」の企画は、フィルムの上映環境を確保するための「Fシネマプロジェクト」の一環として、コミュニティシネマセンターの会員館を中心に全国で実施するものです。主催:川崎市市民ミュージアム、東京国立近代美術館フィルムセンター、一般社団法人コミュニティシネマセンター/協力:松本夏樹、映像文化製作者連盟

ワークショップ
森のなかでアニメーションをつくろう!
葉っぱや木の実などを集めて、それをもとに「コマ撮り」のアニメーションをつくってみましょう。
※雨天の場合、一部内容を変更して開催します。
講師:モリシタトヨミ(アニメーション作家/研究者)、髙田苑実(アニメーション/映像作家)
日時:10月15日(日) 13:30~16:00
会場:1F逍遥展示空間およびミュージアム周辺
対象:小学生~高校生(定員10名)
参加無料・事前申込制(先着順) 申込先:TEL 044-754-4500

下川凹天トリビュートアニメーション&現代のアニメーション作家たちの作品上映会
100年前に日本で最初に作られた下川凹天のアニメーションは、未だ発見されていません。その幻の作品を現代のアニメーション作家たちの感性によって、「下川凹天トリビュートアニメーション」として蘇らせました。さらに、トリビュートに参加したアニメーション作家たちのオリジナル作品も紹介します。
日時:11月19日(日) 13:30~16:00
会場:3Fミニホール(定員40名)
参加作家:みなまるこ、ヨシムラエリ、薩摩浩子、永田ナヲミ、モリシタトヨミ、髙田苑実、山北麻由子、おはらひでかず 他
参加無料・自由参加(申込不要)。途中入場可能

連携上映企画
スクリーンに蘇る!アニメーション傑作選
日本の劇場用アニメーション史上の傑作を選りすぐって上映いたします。スクリーンで鮮やかに蘇るアニメーションの美しさと奥深い歴史をお楽しみいただけます。
上映作品:「桃太郎 海の神兵」(1945年)、「パンダコパンダ 雨ふりサーカス」(1973年)、「幻魔大戦」(1983年)、「銀河鉄道の夜」(1985年)、「千年女優」(2001年)ほか(全10プログラム)
日時:10月14日(土)、15日(日)、21日(土)、22日(日)、28日(土)、29日(日)、11月11日(土)、12日(日)、18日(土)、19日(日)、25日(土)、26日(日) 各日11:30~/14:00~
会場:1F映像ホール(定員270名)
当日券(1プログラムにつき):一般600円、65歳以上・大学生・高校生500円、小中学生400円
※未就学児、障害者手帳等をお持ちの方及びその介護者無料
ブログラムの詳細は川崎市市民ミュージアムHP(http://www.kawasaki-museum.jp/cinema/)の上映案内に掲載します。
ホームページ
https://www.kawasaki-museum.jp/exhibition/8738/
会場住所
〒211-0052
神奈川県川崎市中原区等々力1-2
交通案内
武蔵小杉駅 (JR 南武線・横須賀線・湘南新宿ライン、東急東横線・目黒線)から バスで約10分
○ 北口 1番乗り場から 川崎市バス
[杉40] 市民ミュージアム行 終点下車
[杉40] 中原駅行 「市民ミュージアム前」下車すぐ
[溝05] 溝口駅前行 「市民ミュージアム前」下車すぐ
○ 南口「東横線小杉駅」バス停から 東急バス
[川33] 市民ミュージアム行 終点下車
○ 横須賀線口 2番乗り場から 東急バス ※土曜・休日のみ
[杉05] 市民ミュージアム行 終点下車

溝の口駅 (JR 南武線、東急 田園都市線・大井町線)から バスで約20分
○ 北口 3番乗り場から 川﨑市バス
[溝05] 小杉駅行 「市民ミュージアム前」下車 徒歩すぐ
○ 北口 5番乗り場から 東急バス
[溝02] 小杉駅行 「市営等々力グランド入口」下車 徒歩8分

川崎駅(JR)から バスで約40分
○ 西口 北バスターミナル 82番乗り場から 東急バス
[川33] 市民ミュージアム行 終点下車

※当館に専用駐車場はありません。お車でお越しの方は等々力緑地公園内駐車場(有料)をご利用ください。
駐車場ご利用の割引等はございません。
ホームページ
https://www.kawasaki-museum.jp/
神奈川県川崎市中原区等々力1-2
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