シルク博物館では、シリーズ「横浜・生糸」ものがたり として、「養蚕」「製糸・撚糸」「貿易」をテーマに3回の特別展を開催します。その第一弾として開催するのが、本展「〝かいこ″と暮らす~かながわ養蚕録」です。
幕末以降、養蚕は全国各地で盛んに行われていました。蚕を飼育し繭を作らせ、それを出荷することは農家にとって大きな現金収入となることから、魅力ある生業でした。まさに「天の虫のめぐみ」であったのです。神奈川県内にも多くの養蚕農家がありましたが、平成22年を最後にその歴史の幕は下ろされました。そこで本展では古文書や写真、浮世絵、そして道具などの展示から〝かいこ″との暮らしを振り返ります。