2015年、アメリカから里がえりした幻の夢二の油彩画《西海岸の裸婦》に隠されていた秘密!!
幻の夢二の油彩画としてロサンゼルスから岡山へ里がえりし、昨年初公開したことで大きく反響を呼んだ当館所蔵の《西海岸の裸婦》を修復後初公開いたします。
竹久夢二(1884-1934)は亡くなる3年前に念願であったアメリカ、ヨーロッパでの外遊を実現させました。《西海岸の裸婦》はアメリカの西海岸を訪れた際に描き、現地で交流のあった日系人写真家・宮武東洋(1895-1979)が所有、大切にご子孫へと受け継がれ、2015年12月に岡山へと里がえりをはたしました。この度、本作品 の修復に際し、夢二作品としては初めてとなる科学調査で判明した新事実を発表します。
あわせて夢二が現地の邦字新聞『日米』に寄稿した自身の挿絵付きの記事「I Came I Saw」全13点のうち、7点を一挙に公開(うち5点は初公開) 。また、夢二が外遊中に描いた数多くのスケッチや書き残した貴重な手記もご覧いただきます。同時に、外遊前に夢二の制作におけるイメージソースになっていた写真や絵画などを雑誌や本から集めた自作のスクラップブックを展示し、夢二が西欧文化から受けた影響を探ります。